近年、ドイツのプレミアム3に迫る勢いのあるカーブランドは間違いなく、ボルボとジャガー&ランドローバーです。
ボルボの特徴はトールハンマーと呼ばれる北欧神話に登場する神の持つ武器をモチーフとしたデイライトと、美しいスカンジナビアの内装デザイン、さらに住宅で言えば大事な基礎や土台にあたるプラットフォームは、直4+モーターを前提として設計した新世代プラットフォーム、「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」です。「SPA」を使用した場合、重量の重いリチウムイオン電池を積んでも車体の重量バランスが崩れません。心臓となるエンジンはレスポンスの良さを追求した「Drive-E」。BMWのトリプルターボと双璧を成すほどの仕上がりです。因みにボルボは、「SPA」と「Drive-E」合わせて1兆3000億円の研究開発費を投じています。
ジャガー&ランドローバーの特徴はそのデザイン力です。世界・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーには2012年はレンジローバーイヴォークが受賞し、2013年はジャガーFタイプ、2017年はジャガーFペースが受賞しています。2018年は、今世界で最も美しいSUVと呼び声高い、レンジローバーヴェラールが受賞されると予想しています。またボディの80%にアルミニウムを採用したりとボディエンジニアリングの技術の高さも際立ちます。
さらに、「インジニウム」と呼ばれるエンジンは今世界で最も優秀なエンジンなのではないかと思います。
当然同じグループなのでランドローバーも「インジニウム」エンジンですし、ランドローバーに関しては、多くのハリウッドスターも愛用しております。
簡単にボルボとジャガー&ランドローバーの特徴を並べて見ましたが、ドイツ3強の技術を凌駕する技術が満載です。
それを知ってか知らないか、ボルボとジャガー&ランドローバーのオーナーの方々を拝見すると、無条件にセンスが良い人と判断してしまう自分がいます。
ただ、歴史的背景や資金力を兼ね備え、現在王者という確固たる地位を築いたMBA(メルセデス、BMW、Audiの略)の壁はとてつもなく大きなものです。メルセデスベンツの自動運転技術やラグジュアリー性、BMWの鬼のような拘りをもつエンジンとボディバランス、Audiのライティングシステムや内装の上質感漂う気品の高さは並々ならぬものがあります。勝てないまでもあきらめず、追い越せ追い抜けと追従する姿勢は、様々なアイデアを生み、無くてはならない存在へと変貌し、すごい勢いで存在価値を高めていきます。企業としてボルボとジャガー&ランドローバーの姿がまさにそうなのだと思います。