「House A」の建築契約をいたしました。
この住宅が建つ敷地は先端が細い変形地ということと、計画道路予定区域内の為、プランニングにも幾つかの工夫を巡らせる必要がありました。
どのような配置にするか?どの方向をファサードにするか?どのようなフォルムにすべきか?敷地との関係性や敷地形状の捉え方など、
様々なアプローチを検討しました。
そしてオーナーの奥様が保育士であることに私たちは着目し、この住宅は、明るく、子供の目を惹くフォルムとし、覗き込みたくなるような、
少年少女の冒険心、好奇心を燻る建築にしたいと考えました。
空へと繋がる駆け上がる屋根と覗き込める光庭、敷地形状や建物の形状を連想させる開口部を外壁一面に張り巡らせた意匠で、
爽やかで軽やかな印象と、芸術性の高い印象を与えます。
内部空間もとてもダイナミックです。LDK全てと2階の廊下、居室までも吹抜けで繋がる大空間と、
リビングから光庭へと繋がる外部空間との連続性で、1階と2階、そして内部と外部との距離感を近づけ一体となるものとしました。
光庭から見る外壁の開口部も幻想的でドラマティックな暮らしへと誘います。
当初の予算から1.15倍膨れましたがオーナーも喜んで承諾して頂けましたので、この住宅の計画が実行できます。
10月頃工事を始め、3月頃竣工予定となります。オーナーのご厚意により、完成見学会も予定しています。