建築主様と私達の出会いはリフォーム相談が始まりでした。
最初はリフォームのご相談を受けていましたが、本当は新築にしたいという想いが少しづつ、段々と伝わってきました。
しかし大手ビルダーで令和元年に新築したばかりの為、当時の状況を考えると、新たな新築計画というのはとても厳しい条件ではありましたが、
以前のお住いの売却、土地探し、仮住まい、資金計画等、少しづつ課題をクリアして行き、最後は新築住宅完成引渡という大きな希望を叶えることができました。
このエリアは東西に伸びた敷地形状に合わせるように、新しい住宅が立ち並び、皆それぞれ立山連峰を望むことができる位置に庭を配しています。
私達は開放感を活かしながらプライバシーを高めるため、東西に伸びる内壁と東面にはコンクリート塀を配することを提案しました。
ただし隣接する住宅に威圧感を与えないように十分な隙間空間を確保し周辺建物との関係性を構築しました。
その十分な隙間空間こそ心地よい風と光と見通しを齎しています。
こちらの住宅は2世帯住宅であるため建物のファサードの印象よりも建物ヴォリュームは雄大です。
内部に関してはトップサイドライトから天空光が入り込み、吹抜けを通してLDKは優しい光を纏い、
白色の無垢の床材、グレージュの上品な建具が美しい空間に馴染みます。
当初、住宅のリフォームというクライアントの意向から、土地からの新築住宅という壮大な計画に移行したことにより生まれた【Garden Wall】。
先日、無事御引渡しとなりました。